【作業効率アップ!】USB充電式電動ドライバーのレビューと特徴について
普段の現場仕事でよく使う道工具である「ドライバー」。
昔からある一番オーソドックスなドライバーはこんな感じですね。
最近ではバッテリーで動く電動工具がかなり普及し、現場での仕事の効率がかなり向上してきました。
様々な電動工具のうち、普段の仕事で一番よく使うのものやはり「電動ドライバー」。
電動ドライバーにも様々な種類がありますが、最近ホームセンターではUSBで充電ができる小型の電動ドライバーをよく見かけるようになりました。
僕もベッセルの初代充電式電動小型ドライバーから始まり、いくつか買い換えながら使用してきました。
この記事では、このUSB充電式電動小型ドライバー(以下電動小型ドライバー)のメリットやデメリットについて解説していきます。
電動小型ドライバーはとても便利な工具ですが、メリット・デメリットがあるので特性を理解して使い分けるようにしましょう。
電動小型ドライバーとは
電動小型ドライバーは一見すると普通のドライバーに見えますが、中にバッテリーとモーターを内蔵しており、スイッチを入れるとドライバーの軸が回転してネジを締めたり緩めたりすることができる電動工具です。
大きさが普通のドライバーとほとんど変わらないので、同じような感覚で使うことができます。
ちなみに、最近僕が購入した電動小型ドライバーがこちら。
ベッセルの「電ドラボールプラス No.220USB-P1」です。プラスのビットが1本付いてきます。
この赤いスイッチを前方にスライドするとネジが締まる方向にドライバーが回転し、後方にスライドするとネジが緩む方向に回転します。
赤いスイッチの近くにある透明なボタンはモード切替ボタンと充電ランプを兼ねており、長押しすると回転速度とトルクを3パターン選択することができます。
回転速度とトルクが3パターンも選択できるドライバーは他にはあまり無いと思います。
グリップ部のキャップを開くと充電端子が出てきます。電動小型ドライバーが出始めた頃はmicroUSB端子ばかりでしたが、このベッセルのドライバーはUSB-TypeC端子を備えています。
ビットを装着するとこのようになります。ビットについては付属のビット以外でも六角の幅が6.35mmのものであれば、大体のものが使用可能です。
電動小型ドライバーのメリットについて
何種類か使用してきた中で感じた電動小型ドライバーのメリットについてです。
取り回しがよい
電動でネジを締めることが出来るドライバーなのに、大きさが普通のドライバーとほとんど変わらないので、取り回しがとても良いです。
電動で締め込んだ後そのまま手締めで締め込むことで、いちいち別のドライバーに持ち替える必要がないのもいいですね。
写真のようなスティック型(ペン型)の電動ドライバーでも同様のことが行えますが、取り回しの良さはやはり電動小型ドライバーの方に軍配が上がります。
適度なトルク
電動小型ドライバーのトルクは1〜2.5N・m程と、そこまで高くはありません。
なので、電動でネジを締め込んだときにネジの頭が潰れにくいです。スティック型や他のインパクトドライバー等はトルクが強いので、しっかりとネジを押さえていないと簡単になめてしまいます。
インバータや電磁接触器などの機器のビスを締めたり緩めたりする場合は、電動小型ドライバーを使用するほうが、比較的ビスを痛めることなく安全に仕事ができます。
バッテリー持ちが良い
本体があまり大きくありませんが、1回の充電で意外と長い期間使うことが出来ます。
連続使用時間は無負荷時で約40分ぐらいが相場です。
点検作業といったカバーを何カ所が外すといった程度の作業であれば、充電しなくても1週間程使用ができました。
連続して1日中使い続ける場合は都度充電が必要になります。充電時間は機種にもよりますが、おおよそ60分〜100分で満充電できます。
電動小型ドライバーのデメリットについて
次は電動小型ドライバーのデメリットについてです。
あまり大きなトルクが掛けられない
ネジの頭を潰しにくい適度なトルクとメリットの方でお伝えしましたが、逆に大きなトルクを掛けたい時の用途には向きません。
手締めで8〜12N・m程であり、これ以上の力で締め付けようとすると「バキッ」という音と共に壊れることがあります。実際、前の機種で手締めが出来なくなってしまって買い換えました。
手締めでもしっかりとトルクを掛けてネジ締めを行う場合は、やはりスティック型の電動ドライバーに軍配が上がります。
クラッチ機構が付いていないので、特に手締めを行うときは注意して使用する必要があります。
衝撃耐性があまり高くない
電動小型ドライバーは分解してみると分かるのですが、かなり小さなギアが沢山使われている言わば精密機器です。
なので、固いコンクリートの上などで落としてしまった時など、衝撃に対する故障のリスクが高い製品になります。
もちろん、ネジにドライバーをあてがってハンマーで叩くといった使い方は厳禁です。
安全上の観点からも、落下防止コードを取り付けて使用するようにしましょう。
バッテリーを入れ替えられない
電動小型ドライバーは内蔵バッテリーなので、予め充電しておいたバッテリーと交換して使用するといったことが出来ません。
その為、使用中にバッテリーが切れてしまったら充電が終わるまで使えないという状況になります。
2本持ちで一方を充電しながら使うといったやり方も考えられなくはないですが。
連続使用が想定される場合については、バッテリーが交換できる充電ドライバーの方が良いでしょう。
一度使ったら手放せない
以上、電動小型ドライバーについてメリットとデメリットについてご紹介しました。
精密機械であるが故に壊れやすい一面も有りますが、一度使い始めたら手放せなくなるとても便利な電動工具です。
デメリットもありますが、それを補ってあまり有るメリットも沢山ありますので、使ったことがない方は一度使ってみることをお奨めします。
ベッセル以外でも色々なメーカーから販売されていますので、是非チェックしてみて下さい。