【違いって何?】レバーホイストとヒッパラーの違いについて
工事現場でよく使われる工具として「レバーホイスト」と呼ばれるものがあります。
レバーホイストは工事現場の他に運送会社の方が積み荷を固定する場合などによく使われています。
ただ、人によってはこのレバーホイストを「ヒッパラー」と呼んだりします。実際、僕が仕事上でお付き合いしている人はこのレバーホイストのことを「ヒッパラー」と表現されています。
なぜ、このような違いが生まれるのか?気になったのでちょっと調べてみました。
「ヒッパラー」という名称は主に関西地方で多いみたいですね。
レバーホイストとは
引用先:キトー株式会社(レバーブロック)
レバーホイストはその名の通り、レバーを操作して荷物を持ち上げたり引っ張ったりする為の道具です。チェーンの先と本体にそれぞれフックが付いており、本体にはラチェット構造のレバーが備わっています。
一般的によく使われるのが、運送会社でトラックの積み荷をワイヤーで引き締めて固定するためなどですね。
その他の使い方としては、クレーン等で荷物を吊り上げた時の水平バランスを保つために用いられたりします。
上の図の赤い〇のところをレバーホイストに置き換えることで、吊った時の重心がずれていたとしてもレバーホイストの操作で水平に調整することが可能になります。
このように、レバーホイストは様々なシーンで活用されています。
ヒッパラーとレバーホイストの違い
ではヒッパラーとレバーホイストで機器としての違いがあるのか?色々調べてみましたが結論は
ピッパラーとレバーホイストは基本的に同じもの
ということに至りました。なので、ヒッパラーとレバーホイストは呼び方以外に特に大きな違いはありません。
ではなぜヒッパラーとレバーホイストという異なる呼び方が生まれたのでしょうか?
ヒッパラーとは結局何?
実は大阪府大阪狭山市に「株式会社ヒッパラー」という運搬用機械器具を製造しているメーカーがあります。つまり、ヒッパラーとは会社名なんですね。
確かに、大阪狭山市や河内長野市を車で走行していると「株式会社ヒッパラー」の看板を目にすることがあります。
株式会社ヒッパラーは様々な吊り具を製造・販売していますが、レバーホイストももちろん作っています。
ヒッパラー製のレバーホイストは品質に定評が有り、特にアルミ合金製のレバーホイストは軽くて耐久性がとても高いことで有名なようです。
ヒッパラー製のレバーホイストが様々な現場で使われるようになり、特に地元関西を中心にレバーホイスト=ヒッパラーという呼び方が定着したみたいですね。
ヒッパラーは関西の星
関東から関西に引っ越してきたときに、レバーホイストのことを「ヒッパラー」という名称で皆さんが呼んでいたことに最初は違和感を感じていましたが、今ではそれも定着して当たり前に感じるようになりました。
ヒッパラーは関西が生んだ世界に誇るレバーホイストメーカー、これからも僕はレバーホイストのことを「ヒッパラー」と呼んで受け継いでいきたいと思います。