安全関係

【熱中症対策の新常識!】「熱中対策ウォッチ カナリア」の仕組みとレビュー

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今年の夏も長く暑い日が続きそうですね。

これからの時期に気を付けなければいけないのが、なんと言っても「熱中症」。

熱中症は重症化してしまうと、最悪の場合死に至ることもある非常に恐ろしいものです。

熱中症予防には日々の規則正しい生活やバランスの取れた食事、こまめな水分補給や塩分補給などである程度は防ぐことができますが、それでも仕事やレジャーなどで外に出て活動していると熱中症に掛かってしまうこともあります。

空調服やペルチェ冷却プレートなどで体に掛かる負担を減らして対策するのが一般的ですが、人によって暑さに対する抵抗力が異なる為やはり絶対的ではありません。

そこで、最近話題になっている熱中症対策グッズが「熱中対策ウォッチ カナリア」

この記事ではそのカナリアの仕組みと、この夏に仕事をした際に装着してみた感想をご紹介します。

なべ
なべ

熱中対策ウォッチ カナリアは熱中症を事前に防ぐツールとしてはかなり良いだと感じました!

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熱中対策ウォッチ カナリアとは?

カナリアは手首に装着するタイプの腕時計のような形をしたウェアラブルデバイスで、人間の深部体温の上昇を検知して装着者に熱中症リスクを教えてくれるアイテムです。

引用先:Biodate Bank「熱中症対策ウォッチ カナリア」

作っている会社は「Biodate Bank(バイオデータバンク)(株)」というところです。

深部体温とは?

深部体温とは体の表面温度ではなく、体の内部の温度のことを指します。人間は脳や臓器といった体の中にある大事なものを守るために、この深部体温を一定に保とうとしています。

通常の健康な状態ではこの深部体温は37℃前後で保たれていますが、深部体温が上昇してくると脳や内臓に悪影響を及ぼし始め、意識障害や呼びかけに応じないなどの症状が出てきます。

このような症状のことを総称して「熱中症」と呼ばれます。

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カナリアの仕組み

カナリアの肌に触れる部分に写真のような銀色のセンサーが備わっていて、これが装着者の深部体温を測定し続けます。

そして、カナリアが装着者の深部体温の上昇具合から熱中症になる前にLEDとアラームで装着者や周囲に知らせてくれるという仕組みです。この熱中症になる前というのがミソですね。

熱中症になる前というのは大体熱中症に掛かる2歩手前ぐらいだそうです。

カナリアの仕様

カナリアの仕様は以下の通りです。

製品名熱中対策ウォッチ カナリア
サイズ幅27㎜×高さ13㎜×奥行43㎜
重さ約20g
材質本体:ABS樹脂、ベルト:ナイロン
防塵・防水性能IP67
耐熱温度80℃まで
アラーム音量74㏈
バッテリー寿命3〜4ヶ月(使い切り)
メーカーBiodate Bank株式会社
<カナリアの仕様>

カナリアはIP67ということで「粉塵が内部に侵入しない」・「一定水圧・一定時間で水中に漬けても有害な影響がない」という防塵・防水性能になっています。

なので、粉塵の多い現場で使用したり、水にうっかり落としてしまったというような状況でも問題なく使えるような保護等級になっています。

高い耐衝撃性・耐振動性を備えており、過酷な現場での仕事中にぶつけたりしても故障しにくい作りだそうです。

バッテリーはワンシーズン使い切りで、充電したりバッテリー交換の必要は有りません。

深部体温を測定してアラームで通知する以外の機能は一切ない非常なシンプルなつくりとなっています。

カナリアの開封

カナリアを開封して細かくみていきます。

パッケージ

カナリアは分厚いレトルトパックのようなものに包装されています。

この包装を開封すると

カナリア本体と取扱説明書、そして「電源ボタンの押し込み具合に関して」という注意書きが同封されていました。

カナリア本体

梱包材を開封するとこのようなかたちで入っています。

非常にすっきりとした見た目で、普段使いで装着していてもあまり違和感は無さそうです。

ひっくり返すと見えるのがカナリアのキモである深部体温を測定するセンサーです。

これで人体の深部体温を測定できるというのが凄いですね。技術の進歩を感じさせてくれます。

本体側面にボタンが有り、このボタンを押し込んでカナリアの電源を入れます。一度電源を入れると電源をオフにすることが出来ません。電源をオフにして装着してしまうというヒューマンエラーを防止するためにも、このような仕様になっているとのことです。

ベルト

カナリアのベルトはナイロン製で、腕に巻いてベルクロで止める仕様になっています。

ちょうどアップルウォッチのスポーツループと同じ構造ですね。

このベルトはアップルウォッチのようにスライド方向に引っ張ることで簡単に取り外すことが出来ます。

ベルトは直接汗をかいた肌に触れる部分になるので、こうやって取り外して洗うことができるのは嬉しいですね。

カナリアの電源を入れる

カナリアのボタンを押して電源を入れます。

このスイッチを押し込むことでカナリアの電源が入ります。

ボタンを押し込むとこのように側面がフラットな状態になります。一度電源を入れるとオフにすることは出来ません。

ワンシーズン使い切り(使い捨て)で、使い終わったらそのまま廃棄になります。

カナリアの電源を入れると電子音とLEDの表示で電源がONになったことを知らせてくれます。

電源が入ったら緑のLEDが30秒に1回点滅するようになります。

カナリアが熱中症リスクを検知するとアラームが鳴りLEDは赤色で12秒間点滅、その後危険状態が解消されないと10秒に1回点滅します。

装着感

重量が約20gということもあり装着感は非常に軽快です。

本体はマットな質感で手触りもよく、非常にシンプルな見た目なので普段使いで付けていてもそこまで違和感はないのかなと思います。

ベルトについてもチクチクしたりしないので、不快感なく長い時間装着し続けられるのではないでしょうか。

カナリアを使ってみた感想

このカナリアをこの夏の間装着して現場仕事を行ってみました。

装着感が良く、とても軽いので確かに仕事の邪魔になるようなことは有りませんでした。

何回かぶつけてしまったのですが、表面に少し傷がついたものの壊れるようなことはシーズンを通して全くありませんでした。それは他の方も同様の感想です。

僕と作業者の方を含めて何度か暑い現場で仕事をしましたが、僕の作業環境ではカナリアが反応することは有りませんでした。

汗を沢山かいて「暑いな〜」という環境下であっても、やはり熱中症にかかる2歩手前ぐらいでないと反応はしないようです。

ただ、僕の同僚でこの夏かなり暑い現場で仕事をしていたのですが、その時にアラームが何回か鳴ったとのことでした。

本人にあまり自覚は無かったみたいですが、そのアラームをきっかけに休憩をとることで熱中症にならずにすんだそうです。

暑いところで仕事をするたびにアラームが鳴るといったことはなく、ちゃんと装着している人の深部体温を検知して教えてくれたので、しっかりとカナリアとしての仕事をしていたのではないでしょうか。

来年の夏も引き続き現場仕事で装着しながら精度等を検証していきたいと思います。

まとめ

以上、熱中対策ウォッチ カナリアについてお伝えしました。

カナリアが熱中症リスクを検知してアラームを出すのはあくまで「熱中症の2歩手前」なので、普段の仕事や生活においてはカナリアのアラームが鳴る前に休憩や水分補給を行うことが大切です。

来年の夏も様々な熱中症グッズを駆使しながら暑さを乗り切りましょう!

ABOUT ME
なべ
なべ
エンジニア
設備保全一筋20年の保全マン。
専門は電気であるが、機械関係の仕事にも携わっている。
現在は営業・設計・製作・工事までを1人でこなすハードな毎日を送っている。
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